9月21日発売されたKena:Bridge of Spirits（ケーナ：精霊の橋）を最後までプレイしてのクリア後レビュー、評価をしていきます。
インディーゲーなのでそれほど知名度は高くないと思いますが、気になっている方は参考にして頂ければと思います。
ストーリーのネタバレは避けておりますが、システム的な要素でネタバレとなる可能性がありますのでお気を付けください。
youtubeでもレビューを上げていますので動画で見たい方はそちらをご覧ください。
作品概要
| 製品名 | Kena:Bridge of Spirits（ケーナ：精霊の橋） |
| ハード | PS5,PS4 |
| ジャンル | アクションアドベンチャー |
| 発売日 | 2021年9月21日 |
| 発売元 | Ember Lab |
| CERO | B |
| 通常価格（税込） | 4,180円 |
| 公式サイト | https://www.playstation.com/ja-jp/games/kena-bridge-of-spirits/ |
良かった点
操作がしやすい
操作性はアクションゲームで重要な部分だと思いますが、このゲームは操作が非常にやりやすかったです。
R1で弱攻撃、R2で強攻撃、L1でガード、×ボタンでジャンプ、〇ボタンで回避など最近よくあるボタン配置で迷うことなく操作をすることができました。
動かした感じもジャンプして崖の縁など掴めるところを掴むときは若干宙に浮いている感じがありましたが、移動後や移動始めの惰性はなくプレイヤーの思い通りに動かしやすかったと思います。
心を折られる戦闘
たとえザコ敵であっても攻撃を受けるとダメージが高く、囲まれれば簡単にやられてしまいます。
なるべく1対1の状態を保ちつつ戦うのが良いのですが、遠くから物を投げたり吐いたりしてくる敵も出てくるので簡単にこちらに有利な状況にはしてくれません。
またオレンジ色の結晶がついている敵が出てくることがあり、結晶を矢で射るとダメージを与え一瞬怯ませることができます。
さらに爆弾を当てると弱点が露出する敵がいたり、戦うのに工夫が必要になっていて戦闘は飽きずに楽しめました。
ボスとの戦いは初見で倒すのはかなり難しく、何度も挑みながら攻撃パターンを覚えることが必要です。
死にゲーと言われているゲームたちと比較するとそこまでの難易度ではないような気もしますが何度もゲームオーバーになりながら進めるゲームではあると思います。
ちなみに私は同じザコ敵に連続8回やられたこともありました。
終盤はボスがかなり強く、何時間も同じボスと戦った時もありました。
ボス戦の中でフェーズが何段階かある場合、例えばフェーズ3まで行って死ぬと最初のフェーズ1からやり直しとなるためこの「最初からやり直し」のシステムに心を折られかけました。
その分倒した時の「達成感」はすごいです。
アクション
このゲームは単に出てくる敵を倒しながら進んでいくだけではありません。フィールドをよじ登りやジャンプなどを使って進んでいったり、爆弾を使って道を出現させる、矢で射って足場の向きを変え渡れるようにするなど自分の持っている武器を駆使して道を切り拓いていく要素もあり移動の面でも楽しめるようになっています。
フィールドのいろんなところにアクションを駆使して進める場所があり、辿り着いた先に宝箱があったり仲間になるロットがいたりするので探索をする価値はあります。
ただ大半がロットの着せ替え衣装なため、着せ替え要素をあまり好まない方はうまみが少ないかもしれません。
不満点・気になったところ
ストーリーが分かりづらい
まず翻訳が完璧ではないため最初からストーリーがよく分かりません。
ケーナは「スピリットガイド」と呼ばれる者なのですが、そもそもスピリットガイドが何なのかがよく分かりません。
またストーリーを進めていると手始めに「タロー」という人物を助けることになるのですが、タローが何者なのかなぜ助けなければならないのかよく分からないままでした。
さらに、たまに意図してなのかミスなのか分からないのですがバリバリ英語のまま字幕が表示されることがありました。
もちろん英語なので内容の理解はできません。
ただもともと会話自体がそんなに多くないですし意味が全く伝わらない程のひどさではありませんので他の翻訳がひどいゲームと比べれば全然気になりません。
【追記】
アップデートで日本語ローカライズの精度が修正されたようです。アップデート前と比べたらかなり気にならなくなりました。
最初からやり直したわけではないため確認はできていませんが前述の英語のままの字幕が出ていたところがもしかしたら改善しているかもしれません。
ロットの着せ替え種類は多いが・・・
フィールドの宝箱からはロット用の着せ替えアイテムが手に入ることが多いです。
手に入るほとんどが着せ替えアイテムか、着せ替えアイテムを交換するのに必要な青いキラキラしたかけらです。
着せ替えが1体1体に反映されるのはすごいことだと思いますし、種類も豊富なのもすごいと思います。
しかし私はこのゲームに限らずゲーム内の着せ替え機能をほとんど利用しないためあまり手に入れた時の嬉しさがありませんでした。
着せ替えごとにステータスに影響が出るなどあればもっと集めたいという気持ちになったと思います。
スキルがいまいち
ゲームを進める過程で手に入れたポイントを使って新たな技やスキルを覚えることができるのですが、まずスキルの数自体が少ないです。取ったからといって戦闘にすごい影響するものも少なく、欲しいスキルがあまりありません。
もう少し「絶対欲しい！」と思えるようなスキルを考えてもらいたかったです。
クリア後の要素
ゲームクリア後はマスター難易度という一番難しい難易度が開放されます。
ノーマルの難易度で心が折れかけたのにマスターとなるとどうなるのか考えただけでも恐ろしいです。
これ以外は特に追加ははなさそうですが、ストーリーを進めているだけではロットを全員仲間にすることができないですし、スピリットメールという隠されたアイテムのような要素はあるのでそれらをすべて集めるという遊び方はできるかなと思いました。
総評
プレイ時間としてはクリアまで11～12時間でした。
フィールドを進んでいく場面では少し頭を捻って道を切り拓く必要がある場面がたびたび出てきますが複雑なものはないのでどなたでも楽しめるのではないかと思います。
戦闘では基本的に一度に多数の敵が出てくるうえに画面外から攻撃が飛んでくることもあります。
さらにザコ敵でも攻撃力が高めな上に回復できる回数に限りがあるため何度もゲームオーバーになりながら攻撃パターンを覚えて攻略していく必要があります。
戦闘は難しい部類なのでアクションが苦手な方は苦労するかと思いますが難易度変更が可能なためそこで調節すると楽になるはずです。
実況動画をyoutubeに投稿していますのでもし動画でどんな感じか確認したい場合はご覧ください。
