11月16日に発売されたSherlock Holmes Chapter One(シャーロックホームズ チャプターワン)を最後までプレイしてのクリア後レビュー、評価をしていきます。
シャーロックホームズのゲームをいくつか発売しているFrogwaresさんの最新作です。
ストーリーのネタバレは避けておりますが、システム的な要素でネタバレとなる可能性がありますのでお気を付けください。
youtubeでは動画でクリア後レビューを出しています。
このゲームの紹介動画も出しております。
どんな風に進めていくゲームなのかを最初の事件を使って紹介していますのでよければそちらもご覧ください。
※最初の事件のネタバレがありますのでご視聴の際はお気を付けください。
自力でやるとめちゃくちゃ時間のかかる「財宝島の宝探し」のすべての宝の場所をまとめた動画を作りましたのでもし参考にしたい方はご覧ください。↓
作品概要
製品名 | Sherlock Holmes Chapter One(シャーロックホームズ チャプターワン) |
ハード | PS5,XboxSX,XboxSS,PC |
ジャンル | アクションアドベンチャー |
発売日 | 2021年11月16日 |
発売元 | FROGWARES IRELAND LTD |
CERO | C(15歳以上対象) |
通常価格(税込) | 4,730円 |
公式サイト | https://sherlockholmes.one/ |
良かった点
やることは自分で考えなければならない
まずこのゲームは目的地がマップに表示されません。
例えば、最初にホテルに泊まることになるのですが、フロントで自分の部屋番号を聞いたらその部屋の場所は壁に書いてある部屋番号を見ながら自分で探さなければなりません。「そんなの簡単じゃん」と思うかもしれませんが意外と迷うんです。
他にもメインストーリー、サブクエストどれを進めようがマップに目的地は表示されません。手に入れた文書に「〇〇通りと〇〇通りの交差点の辺り」と書いてあれば自分でマップを見て〇〇通りを探し、この辺りかな?と予測をたてなければいけません。
探していた海軍将校が実はすでに退役した老人だったり、上流階級のシャーロックホームズとはまともに話をしてくれない輩には使い込んだ労働者の格好で話しかけて情報を得たりと、これらはどれも「退役軍人を探せ」とか「労働者に変装して話しかけろ」とかどこかに書いてあるわけではありません。プレイヤーが自らこの人かな?こうやったら何か進展するかな?と考えてやってみないといけないのです。
このなんでも自分で考えて進めていかなければならないところが難しくもありとても楽しかったです。
シャーロックホームズという題材にもしっかり合ったゲーム内容になっていたと感じました。
こういったゲームなので人によっては気づけずに進めない場面が出てくるかもしれませんが、メインストーリーはそこまで悩むところはなく、サブクエスト関係のほうが一段階難易度は上だったように思います。
悩みに悩む最後の選択
上記はおもに真相を突き止める過程である証拠集めに関することだったのですが、最終的にはその集めた証拠をもとに推理をし、犯人や何が起こったのかを暴くための「最後の選択」があります。
ここでもプレイヤーの考えで犯人を選ぶ必要があります。集めた証拠は少し見方を変えれば誰でも犯人となりえてしまいそうで、でもよく考えれば犯人はこいつしかいないような・・・。
という内容になっていて非常に悩まされます。
さらに犯人を特定できたとしても警察に突き出すか逃がすかを選ぶこともできます。
推理を間違えれば冤罪で関係のない人を逮捕してしまうこともあり、間違ってもゲームオーバーではなくそのまま話は進んでいってしまいます。
もし犯人として逮捕された場合のこの人のこれからの人生、この人間が捕まることで起きる周りへの影響、この人が犯人で本当に良いのかどうか、この軽い気持ちで決断をすることができない状況が緊張感がありとても良かったです。
のちに新聞屋から発行される新聞を読むと事件の顛末が分かるため逮捕した犯人が正しかったのかどうか判断をすることができます。
真相解明したくなるストーリー
一つ一つの事件は基本的に独立しており、メインストーリーが進む事件とメインストーリーには関係しない事件が存在するのですが、どの事件も内容が面白いです。
あまりここを深堀りするとネタバレになってしまうのでしませんが、一つだけ言わせていただくとどれも単純な殺人事件ではなく真相が知りたくなるようなものばかりです。
そんな事件を自分で調べた証拠をもとに推理していき、真相が解明されたときは「なるほど~!!」となることでしょう。
ローカライズ
今回は推理もののゲームということで内容の理解ができなければゲームを遊ぶことはほぼ不可能だと思っていたので購入するまではローカライズの心配をしていました。
しかし皆さん、ローカライズの心配はまったく無用です。
ところどころ誤字はありましたが内容にはまったく影響ない程度のものでした。
ゲームを進めるにあたりローカライズが気になる部分はなかったのでそこを心配されている方は安心して買ってください。
不満点・気になったところ
移動中のカクツキ
このゲームはオープンワールドなのですが、街中を走り回っているときにカクツクことがよくありました。
一度カクツクと割とずっとカクツキが継続してしまっていました。
ほかの機種ではどうか分かりませんがPS5版ではそのような状態でした。
今後PS4とXboxONEでも発売とのことなのでそちらで購入を検討されている方は要注意かもしれません。
また、プレイの終盤では突然のエラー落ちが何度かありました。
戦闘が単調
ストーリーを進めていると強制的に戦闘になることがあります。これが最初は難しくてハラハラドキドキしながらやっていたのですが、もともと戦闘中にできることが少ないこともあり慣れてくれば単純作業の繰り返しとなってしまっていた感はありました。
しかし戦闘自体をスキップすることはできるため煩わしいと思う方には良い機能ですね。
移動が面倒
オープンワールドのゲームなのでところどころにファストトラベルポイントは用意されているのですがあまり多くないように思います。
特に財宝島のクエストではオープンワールドを走り回る必要があったため走る以外のもう少し速い移動手段があればよかったかなと思いました。
クリア後の要素
本編クリア後は特に新たな追加要素はありません。
ただゲーム中の選択でその後の内容や会話に変化があるためそういった部分をやり直す周回プレイをするという楽しみ方はできそうです。
総評
プレイ時間としては29時間くらいでした。
街中を歩いていて発生した事件や、警察からの依頼の事件など発生したクエストはすべてクリアした状態です。
財宝島の宝探しもクリアしております。(自力で探して5時間くらいかかりました・・・。)
もしかしたら取り逃したクエストはあるかもしれません。
ゲーム内容としては「これぞ探偵」といった感じで証拠集めや推理、変装など若きシャーロックホームズとなり楽しむことができました。
たまに閃きが必要な部分があるのでかなり悩むこともあると思います。
要所要所で手に入れる文書はストーリーを進めるうえで重要なことが書かれていることがほとんどなので、長い文章を読むのが嫌な方は向いていないかもしれません。
実況動画をyoutubeに投稿していますのでもし動画でどんな感じか確認したい場合はご覧ください。