5月11日に発売された百英雄伝Risingをクリアしましたのでクリア後レビュー、評価をしていきます。
2023年発売予定の百英雄伝に繋がる小さな物語という位置づけで前日譚となっているそうです。
ストーリーのネタバレは避けておりますが、システム的な要素でネタバレとなる可能性がありますのでお気を付けください。
目次
作品概要
製品名 | 百英雄伝Rising |
ハード | PS5,PS4,XboxSX,XboxSS,XboxOne,Switch,PC |
ジャンル | アクションRPG |
発売日 | 2022年5月11日 |
発売元 | 505Gmaes |
CERO | B |
通常価格(税込) | PC:1,580円 それ以外:1,650円 |
公式サイト | https://eiyudenchronicle.com/ja/ |
良かった点
思った以上のボリューム
値段が値段なだけにそれほど長く遊ぶことを想定していなかったのですが私の場合、発生したサブクエはすべてこなしラスボスを倒すまでに20時間くらいかかりました。
大量のサブクエや思っていた以上にレベルの上がる武器防具の強化、様々な効果をもたらすアクセサリ、属性攻撃が可能になるルーン、回復やバフ系アイテムの存在などRPGでは王道の要素がしっかりと入っておりRPG好きとしては純粋に楽しむことができました。
飽きにくいシステム作り
拠点となる町、敵が出てくる探索エリアを何度も行ったり来たりするゲーム性で同じことを繰り返す場面が多いのですが、そんな中でも繰り返しを飽きさせないように工夫しているなと感じる部分がいくつかあったのでそちらを紹介していきます。
快適になっていくアクション
まずこのゲームを遊び始めて最初の頃は戦闘が少し退屈に感じるかもしれません。
操作キャラはCJだけで戦闘は□を連打するだけだし、連続攻撃できる回数は少ないし、固有スキルである「ステップ」は敵の攻撃を回避するためのもののはずなのに移動距離が短すぎて避けきれないし、上方向下方向に攻撃できなくて戦いづらいし・・このように私は遊び始めた当初、操作をしていて気になる部分がいくつも出てきました。
しかしこれらはすべてゲームを進めていけば解決します。
操作キャラは最終的に3人になりそれぞれ戦い方に個性があるため切り替えて戦うのが楽しいし、
上にあげたものだけに限らずどんどんできるアクションが増えて快適になっていくし、
ゲーム中は同じステージに何度も行くことになりますが、少しずつできることが解放されていくことで周回効率も上がり、飽きにくい作りになっていると感じました。
スタンプカード
もう一つ飽きにくくなる工夫として「スタンプカード」があります。
サブクエストを一つ終わらせるとスタンプを一つ押してもらえます。サブクエストはお世辞にもすごい面白いわけではないのですがスタンプカードを1枚すべて埋めると良いことがあったり、溜まったポイントでアイテムやアクセサリと交換ができるため、これらを目標にすることで面倒なサブクエが少し面倒とは感じなくなりました。
もう少し細かくスタンプ5個溜まるたびにステータス上昇とか、アイテムがもらえるとかあるともっとモチベーションアップに繋がったかもしれません。
ただ、スタンプカードというものがあるだけでこんなに単純な内容のサブクエが苦じゃなくなるんだなー、と自分でも驚きました。
一応誤解を招かないように書いておきますが、スタンプカードの存在がサブクエに関してすべてを解決してくれているわけではありません。
あくまでも一つの工夫としてある程度の効果はあったかなということです。
町の復興が楽しい
最後の工夫は町の復興です。今回のゲームの舞台はニューネヴァーという一つの町です。
最初は酒場や宿屋すらない町を一から復興していくことになります。ただし復興とはいっても「木材5個取ってきて」とか「石材10個取ってきて」とかそんな単純な依頼をこなせば復興は進んでいきます。
復興した施設にはレベルがあり復興後にさらに依頼をこなすと施設のレベルが上がり、店の品揃えが増えたりします。
これが自分にメリットばかりなのでなんか依頼を進めたくなってしまうんですよね。
ここで言っている依頼というのが上で述べたサブクエストのことです。つまりサブクエストをこなすことで店の品揃えが増えたりする上にスタンプも溜まっていくというわけです。
さらにサブクエをクリアすると経験値とお金ももらえるためなんか進めたくなるんですよね。
不満点・気になったところ
戦闘の仕様
まず戦闘のすべてが不満というわけではありませんのでご安心ください。
操作に関しては私がプレイしたのがPS5版のためPSのコントローラーを基準に書かせて頂きますが、
戦闘中の操作としてはボタンごとにキャラクターが割り振られており□ボタンを押すとCJの攻撃、△ボタンを押すとガルーの攻撃、〇ボタンを押すとイーシャの攻撃が出ます。
同じボタンを連打すればそのボタンに対応したキャラが連続攻撃を行います。
□△〇ボタンによるキャラクターの切り替えは比較的スムーズでストレスは感じませんでした。
しかし”ある仕様”のせいでストレスを感じた部分がありましたのでそこをお伝えします。
このゲームには属性という概念があり、敵の火属性の攻撃に当たれば一定時間火傷のスリップダメージを受けます。
敵が雷属性の攻撃だと痺れのスリップダメージといった感じです。
このスリップダメージが属性攻撃を受けた場合にほぼ確実に発生します。
(検証はしてないので確実なことは言えませんがおそらく100%)
さらに攻撃を食らうと怯むため一度敵の攻撃に捕まるとなかなかその場から抜け出すことができません。
そしてさらにさらにこのスリップダメージ中はキャラクターの切り替えができません。
これらの仕様のせいで敵に囲まれるとこちらは何もできず一方的にやられてしまうことが多かったです。
攻撃の際に発生するエフェクトで画面がごちゃごちゃになり何が起きているのか分かりにくくなってしまうところもやられやすい原因となっていました。
ただ、キャラクターや武器防具のレベルを上げて敵とのステータス差がひらけば一方的にボコボコにされることはなくなります。
サブクエスト
良かった点のほうでサブクエのことを少し出しましたが今回はサブクエの不満点についてです。
良かった点の方でサブクエを進めたくなる工夫があるとお伝えしましたが、本音を言えばサブクエ自体が面白い内容であればもっとよかったです。
どんな工夫をしているにせよ内容自体はお使いばっかりなのでサブクエ一つ一つが面白いわけではありません。
何かをお願いしてくるNPCに対して何度「自分で行けよ!自分でやれよ!」とツッコんだことか。
町の外はモンスターがいるせいで出れないから依頼してくるのはまだ理解できるにしても、町の中だけで完結する内容のサブクエはあえて主人公に依頼をしてくる理由を用意しておいてもらわないと。CJが只のパシリみたいですよ。
また、一度に大量のサブクエが受注可能なためどこに行けばサブクエが進められるのか、サブクエ完了の報告をするNPCはどこに立っていたか覚えていられません。いちいちサブクエのリストを見て確認しなければならずリストの並びも統一されていないため面倒くささを感じました。
自動送り機能が欲しかった
このゲームはボイスはいっさい入っておらずキャラクターのセリフはテキストのみで進んでいきます。
テキストのみで進んでいくゲーム自体はまったく嫌ではないのですが、これだけ文章量が多いのであればテキストの自動送り機能は欲しかったなと思いました。
クリア後の要素
メインストーリークリア後は難易度「ハード」が追加され、ゲーム中は自宅に戻ればいつでも難易度変更が可能になります。
どうやらハードでボスを倒さないと手に入らないトロフィーがあるようです。
あとは新たなサブクエストが追加されるためラスボス前では全部埋めることのできなかったスタンプカードを埋めることができるようになります。
鍛冶屋関連のサブクエをクリアすることで武器防具のレベルアップ上限が解放されさらに強化をすることが可能になります。
メインストーリークリア後に出たサブクエを含めたすべてのサブクエを終わらせると、過去にクリアしたサブクエが再び受けられるようなりそれらをクリアすることで経験値やお金をもらうことができるため強化は比較的やりやすくなっているのではないでしょうか。
総評
最初にも書きましたがプレイ時間としては20時間くらいでした。
これはメインストーリークリアに加えすべてのサブクエストをクリアした時間です。
サブクエの目標地点がマップに記されることに最後まで気づかず無駄に隅々まで探索していたので普通の方より少し多めに時間がかかっているかもしれません。
横スクロールのアクションとしては操作性は悪くなく、RPGとしての武器防具の強化要素は割とサクサク強化出来て楽しめましたし、ちゃんと強化をしていけば最終的には「おれツエー」ができストレスは感じません。
値段が安いのにボリュームはあるので横スクロールが遊びたい方にはおススメかなと思いました。
実況動画をyoutubeに投稿していますのでもし動画でどんな感じか確認したい場合はご覧ください。