イモータルズ フィニクス ライジング【PS5版】 クリア後レビュー、評価

PS5版のイモータルズフィニクスライジングをストーリークリアまでプレイしたのでクリア後レビュー、評価を書いていきます。

youtubeで動画版のレビューを出していますので動画の方が良いという方はこちらをご覧ください。

作品概要

製品名 IMMORTALS FENYX RISING(イモータルズ フィニクス ライジング)
ハードPS4・PS5・Xbox One・Xbox SX・Switch・PC
ジャンルアクションアドベンチャー
発売日2020年12月3日
発売元ユービーアイソフト(株)
CEROB
通常価格(税込)7,678円
公式サイトhttps://www.ubisoft.co.jp/immortals-fenyx-rising/

良かった点

飽きの来ない謎解き

「迷宮」という様々な形の謎解きダンジョンがある

このゲームは謎解き要素がたくさんあります。
簡単なものからかなり長時間頭を悩まされるものまで様々です。
謎解きの中でも「迷宮」はそれぞれ使う能力や進め方が異なるため毎回新鮮な気持ちで攻略をすることができました。
ゴールを目指すメインの目標とは別に隠し宝箱の回収というサブの目的もあるのですが、これも一筋縄でいくものではなく、謎解きをクリアせねばなりません。
宝箱には着せ替え用のスキンや新たな武器、各強化に必要な消費アイテムが入っているため回収したい気持ちにさせられます。
迷宮以外にもオープンワールドのマップにはちょっとした謎解きがたくさん配置されています。これを解くのが本当に楽しかったです。クリアすれば強化に必要なアイテムが手に入るため謎解きに挑戦したくなること間違いなしです。
悩むことはあっても攻略情報などは見ずに自力でクリアできたため丁度良い難易度だったと思います。

これは昔からよくあるスライドパズルの大きい版
ただしレーザーが四方八方から当たっているのでパズルを動かすのは簡単ではない

集めたくなる収集物

これは「アンブロシア」というもので一定数集めるとライフを増やすことができる

謎解きと共にたくさんあるのが収集物です。
前述の宝箱にも共通する部分ではありますが、単純に落ちている場所まで行けば手に入れられる物もあれば謎解きが必要な物もあります。
集めたアイテムの使い道はライフの強化、スタミナの強化、武器防具の強化、新しい能力の取得などで、どれも冒険を有利に進めるのであれば必要不可欠です。
例えば、ライフはアンブロシアというアイテムで強化をしていくのですが、最大で12段階強化ができます。
驚くことに最大まで強化してもそれで終わりではありません次は同じアンブロシアを使って防御力を上げていくことができるのです。
現状、ノーマルの難易度では終盤になっても苦戦する敵はいないのでそこまで隅から隅までアイテムを回収して周る必要はないのですが、どれだけ集めても無駄にならないというのはプレイする側からすると嬉しいものです。

世界観が良い

舞台はギリシャ神話です。一度は名前を聞いたことのある神や怪物たちが続々出てきます。
それらと実際に会話をしたり戦ったりできるのは興奮しました。
神々のキャラクターデザインも良く、イモータルズフィニクスライジングの世界で他の神たちも見てみたいと思いました。
オープンワールドの舞台は場所ごとに治めている神の特徴が出ており、花が咲いているエリアがある一方で荒廃しているエリアがあったりと風景がまったく異なります。
リアルよりかはアニメ調な雰囲気の世界ですが世界観にはとても合っていると思います。

※5月7日追記:第3弾DLCで他にもたくさんの神が出てきましたね!やっぱりどの神も良いデザインでした!

不満点・気になったところ

ギリシャ神話の知識が不可欠

ゼウス(左)とプロメテウス(右)

至る所でゼウスとプロメテウスの会話が入ってくるのですが、私程度のギリシャ神話の知識ではその内容がほとんど理解できませんでした。
ギリシャ神話のネタのような少しマニアックな話をしてくるような感じでしたのでギリシャ神話に詳しい人でしたらもっと話を楽しみながらゲームを進められるのではないかと思います。

戦闘が単調になりがち

アレスの憤怒は敵をスタンさせるのに有効
広範囲に攻撃できるため一度に複数の敵をスタンできる

序盤は自分より強い敵と戦うと下手すれば何十分も戦い続けてようやく倒せたなんてことがあり、手に汗握るハラハラした戦闘を楽しめていました。
しかし「アレスの怒り」のスキルを「アレスの憤怒」にまで強化するとこれを連発するだけで敵がすぐスタン状態になります。
アレスの憤怒でスタン→通常攻撃→スタンが治ったらまたアレスの憤怒
の繰り返しでたいていの敵は倒せてしまいます。
ラスボスも苦戦せず倒せてしまったのでもう少し戦うのに工夫のいる敵が出てきても良かったかなと思います。
ただしジャストパリィが決まった時の爽快感は何回やっても最高です。

敵の種類が少ない

せっかく有名な神話の世界ですから様々なモンスターがいるのではと思いきや敵の種類はそんなに多くない印象を受けました。
敵には強さによって3段階あり敵自体の色とHPバーの色が変わるため視覚的にどのレベルの敵なのかの判断ができます。
それぞれの違いはおそらくHPの多さと攻撃力、防御力だけで使ってくる攻撃や技は変わっていなかったように思います。
なので余計にもっといろんな種類の敵がいたら良いなと感じました。
敵の強さの段階が上がるのがストーリーの進行具合によってなのか自分の強化具合によってなのかは分かりません。

見回して発見するシステムは少し面倒

迷宮、アイテム、宝箱等一つ一つ手動でカーソルを合わせて発見をする必要がある

これは細かい部分で気になったところです。
迷宮やアイテム、宝箱などはいちいちR3長押し状態でズーム視点にして見つけないとマップに表示されません。
何かある場所に視点が近づくとアダプティブトリガーが反応をしてカシャカシャ言い出します。
近さによってアダプティブトリガーの動きが早くなっていくのですがこれがかなりシビアです。
しっかり目標物に視点が合わないと認識されません。
しかもかなりの数があるためこの見回す作業に結構時間を費やすことになります。
見回すにもある程度の距離まで近づいた状態でないと認識されないためオープンワールドの各地で見回さなければいけません。
またこのアダプティブトリガーがカシャカシャする仕様については、PS5の新たな機能を利用しようとする試みで良かったのですが、このカシャカシャの仕方が本当に制作側が想定していたものなのか、バグのような不具合なのかがよく分からない動きになってしまっていました。

クリア後の要素

クリア後はニューゲーム+でゲームを開始することができます。ニューゲーム+では武器、装備、騎乗動物、翼、ライフ、スタミナ、アビリティ、祝福、秘薬、製作材料、アップグレード収集アイテムが引き継がれます。
また、クリア後のデータはテュポンの迷宮に入る前の状態になっているので取り忘れたアイテム等を回収することもできます。
クリア後の追加要素はニューゲーム+以外にはなさそうなので少し味気ないようには感じます。
ラスボスを楽勝で倒せてしまったことを考えると裏ボスでも出てくれば言うことなかったです。

総評

以上、クリアまでプレイして感じた良いところ、悪いところを紹介しました。
世間ではブレスオブザワイルドのパクリだとか言われていますがどちらもクリアした身としては個人的にはブレスオブザワイルドよりも楽しめたかなと思います。

クリアまでのプレイ時間はクリア後データを確認したところ50時間を少し超えるくらいでした。
「王の頂」以外のチャレンジや迷宮はすべてクリアしています。(※王の頂はマップの雲を晴らす方法が分からず断念してしまいました。)
なので全ての収集物を集めたり全ての謎解きをクリアしようとしたりするとかなりの時間がかかるため、時間が合ってオープンワールドのゲームをやりたい方にはかなりおすすめです。
戦闘は序盤こそ難しいですが、ゲームを進めるとどんどん自分が強くなって楽になっていきますし、難易度選択もできるのでアクションが苦手な方も挑戦してみてはいかがでしょうか。

実況動画をyoutubeに投稿していますのでもし動画でどんな感じか確認したい場合はご覧ください。