12月15日に発売されたPraey for the Godsのメインストーリーを最後までプレイしてのクリア後レビュー、評価をしていきます。
ワンダと巨像やブラッドボーンから影響を受けているということで随所にそれが感じられるゲームです。
特にワンダと巨像っぽさは全開なのでワンダと巨像が好きな方は興味をそそられる内容になっているのではないかと思います。
ストーリーのネタバレは避けておりますが、システム的な要素でネタバレとなる可能性がありますのでお気を付けください。
Youtubeのほうでは実際のプレイ映像付きでレビューを出していますので動画が良い方はそちらをご覧ください。
作品概要
製品名 | Praey for the Gods |
ハード | PS5,PS4,XboxSX,XboxSS,XboxOne,PC |
ジャンル | オープンワールド・アクションアドベンチャー |
発売日 | 2021年12月15日 |
発売元 | No Matter Studios |
CERO | B |
通常価格(税込) | PS5,PS4,PC:3,300円 XboxSX,XboxSS,XboxOne:3,500円 |
公式サイト | https://www.praeyforthegods.com/ |
良かった点
巨獣ごとに異なる戦い方
このゲームのボスは”巨像”ならぬ”巨獣”です。
巨獣の毛が生えている部分は掴むことができるため、それを掴んでよじ登って体のあちこちに埋まっている鐘を鳴らしダメージを与えて戦います。
ジャンプして届く範囲に毛が生えている巨獣は単純にジャンプして掴んでよじ登ればよいのですが、全部がそう簡単ではありません。
巨獣によってはフィールドのギミックを活用したり、巨獣の動きをよく見て登れる瞬間を見極めるなどちゃんと攻略法を探らなければなりません。
よじ登って鐘を鳴らすのはどの巨獣も一緒ですが、鐘まで辿り着く方法と鐘が埋まっている場所が巨獣ごとに違うため飽きることなく最後まで遊ぶことができました。
巨獣の攻撃力が半端ではないため登り方が分かるまではハラハラドキドキです。
登ってる最中も揺さぶって落とそうとしてきたり攻撃をしてきたりするのでまったく油断はできません。
まさにやるかやられるか手に汗握る戦いを体験できます。
オープンワールドの移動
オープンワールドの各所にいる手強い巨獣ですが、巨獣を倒した後は必ず決まった場所に戻されます。
ファストラベルはありませんので毎回自分の足で次の巨獣のいる場所まで辿り着かなくてはなりません。
ところどころに食料やクラフトの素材となるアイテムが落ちているのですが、行動していると空腹ゲージや疲労ゲージが
ガンガン減っていくこともありただのパンであっても見つけた時はかなり嬉しいです。
ストックできる数は少なく常にカツカツな状態です。
木材はその場しのぎの寒さ対策に結構使うため圧倒的に数が足りず、見つけた時は最優先で取りに行ったほどです。
終盤になるとある程度楽になってくるゲームが多い中で最後の最後までこれほど食料と木材を欲したゲームは過去になかったのではないでしょうか。
ゆっくりアイテムを集めて回りたいところですが寒さゲージがゼロになるとHPが減っていくのでそれほど時間はありません。
また、巨獣がいる場所に向かう道中では普通サイズの敵が出てきます。人型の敵や幽霊のような敵など種類は少ないですが異なった敵が存在します。一度見つかると結構しつこく追っかけて来たりするので本当に過酷な環境です。
この油断をすれば簡単に命を落とす緊張感がオープンワールドの移動をただの移動にしておらず良かったです。
不満点・気になったところ
サバイバル要素
飢餓、疲労、寒さ
このゲームにはサバイバル要素があり飢餓、疲労、寒さのパラメータが存在します。
難易度設定でそれぞれのパラメータがどれくらいゲームプレイに影響するかを選ぶことができます。
例えば飢餓ゲージが少なくなってくるとスタミナの回復速度が遅くなるのですが、ゲージがゼロになった時にHPが徐々に減っていくか減っていかないかを選択できます。
デフォルトの難易度では飢餓と疲労はHPに影響せず、寒さだけがゲージがゼロになるとHPが減っていくようになっています。
飢餓、疲労、寒さゲージのうち飢餓と疲労はどこにいてもどんどん減っていきます。せっかく睡眠を取ったり食事をして回復したとしても巨獣に辿り着く頃にはゲージがゼロになっていることが多かったです。
それに加えて飢餓と疲労ゲージがゼロの状態で巨獣を倒すことは不可能ではありませんでしたので、私はプレイ中は寒さ以外あまり気にしなくなってしまいました。
寒さゲージは周りに火のない寒い場所で減っていきゼロになると今度はHPが減っていきます。
クラフト要素
武器のクラフトもできるのですが作るための素材を集めるのが結構きつく、普通にストーリーを進めているだけでは素材から作れる武器は棍棒だけです。たまに道中で剣を拾うことができるため私は最後までそれでなんとかしておりました。
というより巨獣と戦う上で弓はたまに使いますが近接武器を使うことはないので必要性があまり感じられなかったんですよね。
このように、メインストーリーだけであればそれほどサバイバル要素を体験せずにクリアできてしまったためサバイバルを売りにするのであればメインストーリーにももう少しサバイバル要素の影響があるような作りにしてほしかったかなと思います
操作性
ゲームの内容を考えればあえて操作性は悪い方で作っているのだと思うのですがそうは分かっていてもストレスを感じる場面は多々ありました。
操作性の悪さと振り落とされそうになった時に耐えるためのボタン連打はこのゲームを連続して長く遊ぶことを難しくしてしまっていました。
頻繁にボタンを連打するので本当に疲れるんです。
私の場合、特に長引いた巨獣戦のあとはこのゲームを再び起動するのに2日空きました。
クリア後の要素
クリア後になにか追加されるものはありませんが、メインの巨獣たちを倒していくだけでは訪れないエリアがたくさんあります。
至る所になにかありそうな洞窟があったり、明らかに普通の雑魚敵とは違う見た目の敵がいる場所があったりするのでそれらを探検する楽しさはあります。
また、倒した巨獣とは再戦することができるので何度も戦って遊ぶことができます。
総評
プレイ時間としては13時間くらいでした。
これはメインの巨獣たちだけを倒した時間です。寄り道はほぼしていません。
巨獣の倒し方を探るのは楽しいのですが、操作性がややもっさりしているのが気になるところです。さくさく動いてしまっては巨獣との戦いが簡単になってしまう気がするのでゲームの内容からしてあえてこのような操作性にしているような気がします。
「操作がしやすいわけではない」ということを念頭において買うかどうかお考え下さい。
ワンダと巨像の操作性に似ていますのでワンダと巨像が楽しめた方は今回も楽しめるのではないでしょうか。
実況動画をyoutubeに投稿していますのでもし動画でどんな感じか確認したい場合はご覧ください。