今回は9月9日に発売されたテイルズシリーズの最新作テイルズオブアライズのクリア後レビュー、評価をしていきます。
私は今回のアライズがテイルズシリーズ初プレイになります。
※ネタバレを含んでいますのでご覧の際はお気を付けください。ストーリー部分はなるべくネタバレを避けて書いていきます。
youtubeでもレビュー動画を投稿していますので、動画で見たいという方はそちらをどうぞ。
目次
作品概要
製品名 | TALES of ARISE(テイルズ オブ アライズ) |
ハード | PS5,PS4,XboxSX,XboxSS,XboxOne,PC |
ジャンル | 心の黎明を告げるRPG |
発売日 | PS5,PS4,XboxS,XboxSS,XboxOne:2021年9月9日 PC :2021年9月10日 |
発売元 | バンダイナムコエンターテインメント |
CERO | C(15歳以上対象) |
通常価格(税込) | 8,778円 |
公式サイト | https://toarise.tales-ch.jp/ |
良かった点
仲間との関係
アルフェンとシオンの2人で始まる物語は最終的に6人のパーティになります。
その仲間たちが旅の仲間に加わる過程がしっかりと描かれていると感じました。
急にたいしたエピソードも なく仲間になるゲームは結構あるかと思いますが私はそれが非常に嫌いです。
仲間一人ひとりが何か抱えており、出会った場所では何か問題となる物語が発生する。その問題を協力して解決した結果、意気投合して仲間になったり目的が同じだからと旅に加わったりする。
王道かもしれませんがこんな流れが大好きな自分にとっては満足のいく内容でした。
また、フィールドを移動している最中や戦闘中、そしてスキットによって仲間同士の会話が頻繁に行われます。
スキットはかなり数が多いのですが真剣な内容のスキットを見た後にちょっとふざけた感じの内容のスキットがあったりして飽きずに見ることができました。
これらの会話もお互いの事を少しずつ理解していって絆を深めていくような体験をさせてくれたので良かったです。
難しいが壮大なストーリー
ダナというダナ人が暮らす星がレナという星から来たレナ人に侵略されてしまいます。
ダナは5つの領に分けられそれぞれ領将(スルド)というレナ人の中でも特に力のある者たちによって支配され、ダナ人は奴隷扱いをされていました。
そんな中5つの領の内の一つカラグリアで奴隷として働いていたアルフェンはあることをきっかけにダナ人を解放するために5人の領将(スルド)を倒すことに決め旅に出ます。
この領将(スルド)がまたぶっ飛ばしたくなるようなキャラクターをしていてゲームプレイが捗ります。
明らかな悪を倒し各地で人々を救いながら旅をしていくという当初の目的に主人公の過去や仲間の抱える問題が加わり、やがて世界を巻き込む事態へと発展していく。
ところどころ難しい言い回しをしていたりするところがあり、そこが理解を難しくしている気がしないでもないですが、ストーリーが面白いのは間違いないです。
このメンバーで旅をしているうちにいつしか泣かされる日が来るでしょう。(私はちょこっと泣きました。)
戦闘が楽しすぎる
戦闘はアクション要素が高めでかなり忙しいです。6人の中から4人を選んで戦うことになります。
4人の内1人を自分で操作し他の3人は自動で戦ってくれます。
6人それぞれに個性がありキャラクターごとに攻撃方法や術技、ステータスが異なる為立ち回り方が変わってきます。
どのキャラクターを使っても楽しかったので戦闘は最後まで飽きることがありませんでした。
最初は覚えることが多すぎてわけわからずハチャメチャでしたが慣れてこれば派手な技を簡単に出せるし、演出がいちいちかっこいいし、攻撃を当てている感覚が気持ち良いし素晴らしい戦闘だったと思います。
ただ気になる部分がないわけではないのでそれは「不満点」のほうで書きます。
ここからは戦闘中の要素を紹介していきますのでこれを読んでアクションが苦手な方が少しでも楽しくアライズの戦闘をしてもらえれるようになればと思います。
(私もすべて理解をしているわけではありませんが実際にプレイしてこうかなと思ったことを書いていきます。)
通常攻撃
通常攻撃はR1で行います。
基本は術技をバンバン出していく戦い方をしていたのであまり使う場面はありませんでした。
使いどころとしてはAGがなくなって術技が使えなくなった場面でコンボを途切れさせないようにするためのつなぎの攻撃手段といった感じです。
術技
AG(アーツゲージ)を消費して繰り出す技です。術技によって消費するAG量が異なります。AGは時間経過とともに自然回復します。
スキルパネルを開放していくとAGが増えることがあります。
□、△、〇ボタンにそれぞれセットして使います。ストーリーが進むとL2+□、△、〇にもセットすることができるようになります。
地上にいるとき、空中にいるときで割り当てられる術技が違うので最大で地上で6つ、空中で6つの術技をセットできます。(空中での術技を持っていないキャラクターもいたりするので全員がMAXセットできるわけではありません。)
攻撃系の術技を多く覚えるキャラクターや回復、バフ系の術技を覚えるキャラクターなどキャラクターごとの特徴が出てくる部分です。
コンボ数が稼ぎやすい上に通常攻撃より攻撃力が高いため基本的に戦闘中は術技を連発することになります。
ただし同じ術技を4回以内でまた使ってしまうと威力が下がってしまうため違う術技を4回出すか、間に通常攻撃を挟んで4回以上あけるかなど工夫して戦う必要があります。
ブーストストライク
コンボ数が多くなったり敵のHPが少なくなってきたときに十字キーを押すと発動する2人協力の威力の高い合体技です。
押す十字キーによって誰と誰の協力技が出るかが変わります。
ブーストストライクを発動すると必ず演出が入るのですが、その演出がめちゃくちゃかっこいいのとテンポが良いため戦闘のたびに発動しても全くうっとうしいとは感じませんでした。
普通にゲームを進めれば全組み合わせパターンを見ることは難しくありません。全部かっこいいのでぜひ見てほしいです。
ボス戦では戦闘中の節目でしか発動することができません。
ブーストアタック
各キャラクター固有の特徴がある攻撃です。
BG(ブーストゲージ)が溜まることで使うことができます。
BGが溜まるのに少し時間がかかる為ブーストアタックを連発することはできません。
アルフェンのブーストアタック「焔の波動」は敵をダウンさせやすい、シオンの「ウィングブレイク」は飛行している敵をダウンさせる、ロウの「破壊の一撃」は固い敵をダウンさせるなど敵ごとに有効なブーストアタックが違うため、考えながら使うと戦闘を有利に進めることができます。
しかしブーストアタックをしたいタイミングでまだBGが溜まっていないことが結構あるので上手く使うのが難しいです。
オーバーリミッツ
被ダメージが増えたりすると勝手に発動します。
OVLゲージというものが出現し、ゲージが無くなるまで術技を回数制限なく繰り出すことができるようになります。
オーバーリミッツ中に敵に術技を当てて□、△、〇いずれか2つのボタンを長押しすることで秘奥義に繋げることができます。
回数制限なく出せるとはいえ術技一つ一つが割と長めの攻撃なため、数回術技を出しただけでOVLゲージは無くなってしまう印象です。なので私は術技を1回か2回出したらもう秘奥義に繋げてしまっていました。
秘奥義
オーバーリミッツ中に敵に術技を当てて□、△、〇いずれか2つのボタンを長押しすることで発動できる攻撃です。
たぶんかなりの威力なんでしょうが視覚的にどれくらいのダメージが出ているのか分かりづらいです。
ただ、演出はとにかくカッコ良いです。
カウンターレイド
敵の攻撃をジャスト回避、またはジャストガードをしたときにR1ボタンを押すことで瞬時に通常攻撃をすることができるものです。
通常攻撃ですがカウンターレイドだと少し威力があがっていると思います。
ジャスト回避できてダメージ受けなくて良かったーくらいの気持ちです。
以上がアライズの戦闘の要素です。
この程度の認識で私は進めていましたがボス級との戦いでは何度も戦闘不能になってしまい回復アイテムガブ飲みで乗り切っていました。
アクション性は高くプレイヤースキルはある程度必要かなと思いますが、レベルを上げていけば苦戦していた敵が嘘のように楽に戦えるようになります。
おススメキャラクター紹介
ここからは私の中のおススメキャラクターを紹介します。
リンウェル
星霊術を使って戦います。星霊術とはいわゆる魔法のようなものです。
敵から距離を置いたところから攻撃をすることができるため戦闘不能になる可能性が低いキャラクターです。
敵に狙われたとしてももともと敵と距離がある位置に立っているため攻撃が来たことが分かりやすいですし、味方の攻撃のエフェクトで画面がぐちゃぐちゃになることが少ないのでジャスト回避がしやすいです。
また星霊術が派手なので自分が凄い攻撃を出しているという思いになって楽しいです。
リンウェルの特性として詠唱した星霊術をすぐ使わずに溜めて、次の詠唱で溜めた分も一気に放出し強力な星霊術を出せるという「マジックチャージ」があります。
テュオハリム
棍を使って戦います。(いわゆる棒術です。)
手数の多い術技があるため攻撃をするのがとにかく楽しいです。
近接のアルフェンや同じく手数の多いロウをパーティに入れることでコンボが溜まりやすくブーストストライクが出る確率が上がるように思います。
また回復の星霊術や強力な闇の星霊術を使えるので近接、遠隔、回復といろんな立ち回りが可能です。
テュオハリムの特性としてジャスト回避をすると棍の貫通力が上がるのと棍が伸びるようになって攻撃範囲が広くなる「ロッドエクステンション」があります。
不満点・気になったところ
仲間が死にやすい
戦闘中のことになりますが、操作していないキャラクターが簡単に避けられそうな敵の攻撃を避けずダメージを受けることが結構ありました。
特に近接攻撃タイプの仲間にそういう傾向が多いです。
戦闘不能から復活させてもまたすぐ戦闘不能になることがあり、「もう少しちゃんと避けてくれよ」と思いました。
ただ避けすぎてしまうと無敵みたいになってしまうのでバランスが難しいところではあります。
攻撃のキャンセル
これはリンウェルを操作しているときに気づいたことなのですが、詠唱中と詠唱が終わって星霊術を発動している最中(敵に攻撃を与えている最中)に仲間が秘奥義を使うと詠唱中の場合は詠唱していなかったことになり、星霊術の発動中だった場合は発動していた星霊術が消えてしまいます。
仲間がオーバーリミッツ状態になるといつ秘奥義が来るかヒヤヒヤしながら操作をしていました。
仲間が秘奥義を使わない設定にもできるのですがそれはそれで嫌だなあと思いました。
会話が長い
スキットという仲間同士の会話が大量に用意されているのですが、多い時には1度に3つのスキットが出たりするので話を聞いている時間が長く、なかなかゲームプレイが進まないことがありました。
また、終盤は動かしている時間より会話の時間のほうが長いのではないかと感じるほど永遠に会話をしていました。
終盤ということで内容もかなり重要なことを話しているのですが、さすがに長すぎました。
もう少し短くまとめてほしかったです。
クリア後の要素
メインストーリークリア後は新たなクエストが開放されます。クリア後のやり込み要素となるエンドコンテンツにも繋がっていくクエストになっています。
また、クリアデータを引き継いで新たにゲームをスタートできる「EX NEW GAME」が追加されます。
総評
ストーリークリアまでのプレイ時間は55時間でした。
クリア後に出てくるクエストはまだ最後までプレイしておりません。
グラフィックが綺麗で戦闘がとても面白く、ストーリーも引き込まれる内容だったため一気に進めたくなるゲームでした。
ただ一回の会話が長すぎるうえに割と難しい言葉使いをするので、真剣に聞く気持ちが薄れてしまう場面もありました。
今回のテイルズは新規参入を狙った作りをしているということで私もまんまとそれに引っかかった1人ですが、間違いなく買ってよかったです。
仲間と一緒に世界中を旅する冒険、簡単には倒せない手ごわい敵たち、レベルを上げたら強くなっていくワクワク感、これぞRPGといった出来だったと思います。
実況動画をyoutubeに投稿していますのでもし動画でどんな感じか確認したい方はご覧ください。