天穂のサクナヒメ【PS4版】 クリア後レビュー、評価


このゲームは発売前から気になってはいたのですが、他のゲームが重なり当時は見送っていました。その後絶大な反響を呼び大ヒットとなった時に「しまったー乗り遅れたなー」と思いました。
そして今回ようやく天穂のサクナヒメ(PS4版)をクリアしたのでクリア後レビュー、評価を書いていきます。

※ネタバレを含んでいますのでお気を付けください

作品概要

製品名天穂のサクナヒメ
ハードPS4・Switch・PC
ジャンル和風アクションRPG
発売日 2020年11月12日
発売元マーベラス
CEROB
通常価格(税込)5,478円
公式サイトhttps://www.marv.jp/special/game/sakuna/

良かった点

ストーリーが良い

サクナが成長していく過程を見ることができたのがとてもよかったです。
ストーリーについては細かくここに書くことは控えます。
このゲームをするにあたりストーリーにはそこまで期待していたわけではなかったのですが、実際プレイをしたらまるで自分の子供が成長していくような感覚になり、不覚にも終盤で泣きそうになってしまいました。

米作り

このゲームの一番の売りと言えば何といっても米作りだと思います。
この米作りが非常に楽しい。
巷では「米作りが本格的」だと言われていますが、私は米作りの「こ」の字も知らないので本格的なのかどうかの判断はできません。
それでも田起こしから精米まで様々な工程があり、さらにその中で苗を植える間隔、水の量、天気、肥料、朝か夜か、など良い米を作ろうとすると考えることが大量にありとても忙しく本格的と言われて納得です。
ゲーム内では何度も田起こしをするうちに地面を掘るスピードが速くなったり、脱穀も一度に脱穀できる量が増えたりと技術が上がっていくため最初は時間のかかっていた作業がどんどん短縮されてストレスを感じにくいようになっています。
基本的に同じことの繰り返しとなる米作りにおいては良いシステムだと思います。

作業を繰り返ししていると稲作を効率よく進められる「農技」を覚えていく

また、できあがった米は主人公であるサクナのステータス向上に影響するため、自然とより良い米を作ろうと真剣に取り組む気になれます。

米の出来や投入した肥料によってサクナのステータス上昇具合が変わる

採集では取れない素材や食事の材料は米と引き換えに取引をしたり、当然食事にも米は使うため終始米は重要な要素となっており、これも米作りを真剣に続けられる要因になっています。
(※終盤は収穫量が大幅に増えて米が大量に余ってきます)

戦闘も本格的

米作りがメインのゲームではありますが、戦闘も本格的な出来になっています。
戦闘パートは2Dの横スクロールのステージを進んでいく作りになっており、敵を倒しつつ材料も集めながらゴールを目指すなり最奥にいる敵を倒すなりしてステージクリアとなります。
道中に出現する敵が結構な数いるのと、ダメージがかなり痛いので油断しているとあっという間にやられます。
ただしいろんな武技を覚えてくると敵を複数体巻き込んで攻撃ができるようになるため楽になります。
(※武技を覚えるにも米作りが必要です!)
複数体まとめて武技を当てられるととっても気持ち良いです!

ステージには「宝」が置かれていることがあるのですが基本的には普通に進めていては見つけにくい場所にあります。
「こんなところ行けたのかー」という発見もあり探すのは楽しかったです。
また、ステージごとに目標が設定されており、それらをクリアして総合探索度を上げていくと新たなステージが出てきたりします。

ステージを選ぶと左側に探索目標が表示される

総合的には楽しかった戦闘ですが、不満点もありましたので後述します。

不満点・気になったところ

戦闘に関する細かい部分

概ね満足だった戦闘部分ですが、細かいところで気になる部分があったので書いていきます。

ジャンプ攻撃の向き

ジャンプ攻撃をする際、例えば左向きで攻撃していると一度着地するまで右を向くことができません。もちろん逆も然りです。なのでジャンプ中攻撃しているのに敵が背中側にいて攻撃を当てられず、こちらが敵の攻撃をくらうという状況が何度もありました。
空中での方向転換は入れてくれても良かったのではないかと思いました。

羽衣の使い勝手

羽衣を伸ばして天井や地面に刺すことでそこまで移動することができるのですが、この羽衣の操作がなかなか難しく思った通りの方向に伸びてくれません。
十字キーでも反応していることからおそらく全部で8方向に伸びるのだとは思うのですが、スティックで操作していると誤操作が多いです。
私の操作が下手だと言ったらそれまでですが、8方向よりもっと増やしてくれたら操作性が向上したと思います。

移動が遅い

これは主に峠にいる間の事です。
ダンジョン中も移動が速いわけではないのですが、ダンジョン内では武技と羽衣技が使えるのでそこまで気になりません。
一度ダンジョンに出てから峠に戻ると必ず峠の入り口に戻されます。
ほぼ毎日用事のある田んぼと家は入り口から坂を登り切ったところにあるため、いちいち登るのがとても面倒です。
さらにダッシュがなく移動が遅いので余計に手間に感じてしまいます。

クリア後の要素

ストーリークリア後は特に何か追加というものはありませんでした。
ただ普通にストーリーをクリアした段階では天返宮を最後までクリアしていることはよっぽど無いと思いますので、引き続き稲作でステータスを上げつつ天返宮に挑んでいくのがクリア後のメインになると思います。

総評

私は普段インディーゲームと呼ばれるものはあまりやるほうではありません。
しかし内容が気になってプレイしてみたところとてもインディーゲームとは思えないクオリティでした。
重大な欠点はなく、デザインもかわいいので万人が楽しめるかと思いきやゲームの難易度は結構高いです。
稲作はやることが多く忙しいですし戦闘はボタン連打で倒せるほど簡単ではありません。
難易度はイージーも選べますし稲作をやっていれば確実にサクナのステータスは上がっていくので救済措置がないわけではないのですがゲームとしてのクオリティが高い分誰もが気軽に楽しめるものではないかな、と思います。

実況動画をyoutubeに投稿していますので動画でどんな感じか確認したい方や攻略のヒントにしたい場合はご覧ください。