わるい王様とりっぱな勇者　クリア後レビュー、評価

わるい王様とりっぱな勇者をクリアまでプレイしたのでクリア後レビュー、評価を書いていきます。
ネタバレを含んでいる可能性がありますのでご覧の際はお気を付けください。
ストーリーの詳細なネタバレは公式が禁止している動画配信における「イベントシーン（朗読が入り、ストーリーが進行するシーン）単体のアップロード」と同列だと思いますのでしておりません。

作品概要

製品名	わるい王様とりっぱな勇者
ハード	PS4・Switch
ジャンル	絵本を旅するRPG
発売日	2021年6月24日
発売元	日本一ソフトウェア
CERO	A
通常価格（税込）	7,678円
公式サイト	https://nippon1.jp/consumer/waruiosama/

良かった点

本格的なRPG

思っていた以上にちゃんとしたRPGでした。
バトルはターン制で行い、素早さの早い順に行動をしていきます。
相手の弱点を突いて大ダメージを与えたり、「とくぎ」を使って通常攻撃より大きなダメージを与えたり、複数体まとめて攻撃をしたり、敵の攻撃のダメージが結構痛いためこまめに回復アイテムを使わないといけなかったりとちゃんと考えながら戦わなければならないため、レベルが低く使えるとくぎが少ない序盤～中盤は雑魚戦でも危ないときがありました。
この簡単すぎない戦闘は良かったと思います。
※終盤に近付いてくると「とくぎ」を使えば雑魚敵はほぼ一撃で倒すことができるようになります。

レベルは割とサクサク上がる印象で結構テンポが良かったです。
私の場合はラスボス前でゆうが43レベルくらい、フローラが41レベルくらいでした。
パーティーメンバーは主人公の「ゆう」と、「もう1人」の2人パーティーです。「もう1人」はストーリーの進行によってどんどん入れ替わっていきます。
種族がバラバラなため見た目は当然個性豊かですし、ステータス、使えるとくぎ、武器、防具も違うため「もう１人」が誰なのかで戦い方を考えて変えていく必要があります。
※終盤になると「もう1人」は自由に選ぶことができるようになります。

サブクエの報酬

これはそこまで大したことではないのですが、サブクエをクリアした後に貰える報酬が結構優秀な武器やアクセサリだったりすることがありサブクエクリア後はなにがもらえるのかちょっとワクワクできるという楽しみがありました。
サブクエの内容自体は大半が「どこどこに行ってアイテムを取ってきて」なのでサブクエ自体が際立って良かったということはありません。
私はマップを隅から隅まで埋めたかったのでそのついでのような感じでサブクエを進めていましたが、お使い系のサブクエが嫌いな方は後述する不満点であげている「移動」のこともあり面倒に感じると思います。

また、サブクエをクリアするとコレクションを見れるようになる星型のアイテムが手に入ります。
（※上の画像参照）
内容はキャラクターの設定画や本編には収録されてい過去の話を見ることができたりします。
すべて見るには全サブクエをクリアしないといけませんが貴重な設定資料なのでそういうのが好きな方はぜひ集めてみてください。

不満点・気になったところ

移動が面倒

目的地がどこかにもよるのですが、たいていは目的地までの移動に時間がかかります。
一応ファストトラベルはできるようになるものの、エリアごとの大きな区切りでしかファストトラベルできないため目的地付近に飛べることは少ないです。
もう少しファストトラベル先を細かく増やしてくれても良かったかなと思います。
さらにファストトラベルしてから目的地までの道中は「魔物よけの香」という自分より弱い敵が出てくる確率を下げるアイテムを使うとエンカウント率が下がるのですが、あくまでもエンカウント率を下げるだけなのでアイテムを使っていたとしても自分より弱い敵とエンカウントすることがあります。
これもまた面倒な部分で、自分より弱い敵を倒してもお金と経験値はほんの少ししか貰えないため戦う旨味が
ありません。戦うよりは「逃げる」をしてしまった方が早く戦闘が終わるので後半はほとんどの方が
敵とエンカウント→逃げる
の繰り返しになるのではないでしょうか。
これも移動の煩わしさが増している部分なので「魔物よけの香」を使ったら自分より弱い魔物は100%出現しないとするか、「魔物よけの香」とは別のもう少し高価なアイテムとして魔物が100%出現しなくなるアイテムを用意しても良かったのでは、と思いました。

セリフ自動送りが欲しい

細かい部分ですがセリフの自動送りがありません。
１人のナレーターの方が絵本を朗読するように話して物語が進んでいく形のゲームのため文字量が多いです。
いちいちボタンを押して話が進む仕様は少し面倒に感じました。
自動送りのON・OFFを選ばせてくれると良かったと思います。

ストーリーは普通

ストーリーに関しては「この設定だったらこうなるよね」といったある程度予想出来うる内容でした。
私個人の感想ですが、全体的には感動系のストーリーではありますが、すごい感動するというわけでもありません。
涙をボロボロ流しながらプレイできることを期待していたのですがそこまでではありませんでした。
（※人によって感性は違いますのであくまで私個人の感想です。）
ただ気分が悪くなるような展開はありませんのでそこは安心して最後までプレイをしてもらって大丈夫だと思います。

クリア後の要素

クリア後に追加される要素は私が確認した限りではありませんでした。
クリア後セーブデータをロードすると魔王との決戦前からスタートします。

総評

プレイ時間はすべてのサブクエをこなしてクリアまで約21時間でした。
思っていた以上に長く遊べた印象です。日本一ソフトウェアさんのゲームをプレイするのは初めてだったのですが（イース、ディスガイア等やったことありません！）今回のわるい王様とりっぱな勇者は自分の大好きな王道のRPGという感じで楽しくプレイできました。
ストーリーは綺麗に終わっていてこちらも良かったと思います。
しかし前述しましたがラストで泣けることを期待してプレイしていたのですが私は泣くまでには至りませんでした。

実況動画をyoutubeに投稿していますのでもし動画でどんな感じか確認したい場合はご覧ください。