ケモノ系オープンワールドアクションRPGのバイオミュータントをクリアしたのでクリア後レビュー、評価を書いていきます。
※ネタバレを含んでいますのでお気を付けください。
目次
作品概要
製品名 | BIO MUTANT(バイオミュータント) |
ハード | PS4・Xbox One・PC |
ジャンル | オープンワールド・アクションRPG |
発売日 | 2021年5月25日 |
発売元 | THQ Nordic |
CERO | C(15才以上対象) |
通常価格(税込) | PS4版:7,590円 Xbox One・PC版:7,600円 |
公式サイト | https://biomutant.com/ja/ |
良かった点
キャラクターデザイン
ケモノ系もふもふということで注目をされていますが、自分が特に注目していたのが敵のもふもふ感です。敵が思っていた以上にかなりもふもふしていて、自キャラや味方キャラに負けず劣らずのもふもふ感です。
倒した後に近くで見てみると毛がファサファサと動いていて触ったらさぞ気持ち良さそうな見た目をしています。
大きいのから小さいのまでいろんな種類のもふもふがいて見ていて楽しかったです。
特に大きいモンスターはもふもふ感が視覚的にとても分かりやすいです。
やめられない探索
オープンワールドの各地には木箱やバッグ、車のトランク、ゴミ箱、自販機、はたまたポストなどアイテムを拾えるオブジェクトが大量に配置されています。
各エリアでは探索目標のようなものがあり、そのエリア内で手に入れることのできるアイテムが記載してあります。
例えば下の画像のサイロ6Eというエリアでは「最高級の戦利品」というものが1つ存在しているということが左側に書いてあります。最高級と書いてあるだけあって見つけることができればレアリティが高めのアイテムが手に入ります。
しかしこのゲームの探索が面白いのはここからです。
探索目標として書いていない何でもないオブジェクトからもっとレアリティの高いアイテムが手に入ることがあるのです。
思いがけずレアリティの高いアイテムが手に入った時のあの驚きと喜びはぜひ体験して頂きたいです。
そんなことがあるものだからアイテムがありそうなところを見つけたら寄り道をせずにはいられなくなってどんどん時間が溶けていきます。
取れるアイテムはストーリーやクエスト進行に関係するようなものは決まった場所に配置されているようですが、それ以外はランダムで人それぞれ手に入るものが違うのでそういった点でもワクワクしますね。
戦闘は忙しいが楽しい
戦闘は近接武器と遠隔武器、それと魔法のようなサイ能力と呼ばれるものを駆使して戦います。
銃はジャンプしながら撃てたり、近接武器でかち上げて空中コンボに繋げたりなかなかに忙しいです。
同じボタンの近接武器と遠隔武器は武器によって同じボタンのコンボでも内容が変わります。
敵ごとに有効な武器とコンボが異なるためそれを見極めながら武器を入れ替える必要があります。
また、異なるコンボを3回敵に当てると「スーパーワンフー」という強化状態になり、強力な攻撃を繰り出せるようになります。これが本当に強力なので基本的にはスーパーワンフーを発動させるためにコンボを敵に当てつつ敵の攻撃をかわしたりガードしたりという立ち回りになると思います。
これらの操作が結構忙しいのですが非常に楽しいです。
不満点・気になったところ
翻訳のクオリティはやっぱり気になる
発売前から翻訳のクオリティについて懸念されていましたが、やはり完璧なローカライズではありません。
機械翻訳をしたような堅苦しい言い回しになっており、自然な会話ではありません。日本人であれば確実に違和感を覚えるような出来です。
日本語吹き替えとは言うものの登場するもふもふ達はゲーム内の世界の言語を話し、それをナレーターが訳すように語る方式となっています。
日本語を話すのはそのナレーターと光の化身と闇の化身の3者だけです。
流暢な日本語ではありますが機械翻訳をそのまま読み上げてる感じなので意味は理解しづらいです。
相手の質問に対する答えを選択する場面では、質問内容と選択する回答の内容が嚙み合っておらず選んだ回答が相手にどういう印象を与えるのか分からない場面がありました。
※ローカライズについては今後アップデート予定と公式からアナウンスされていますのでそれに期待です。
いろいろと名前がわけ分かんない
これは個人的には結構面白かったので不満点とまではいきませんがゲームの内容を理解するのを難しくしており、良い影響ではないかなと思いましたので不満点の方に入れています。
取得するアイテムの名前が基本的にわけが分かりません。
HP回復アイテムはヘルスパックやヘルスパッチなどなんとなく用途が分かる名前なのですが、だいたいのアイテムが名前だけでは何に使うものなのか分かりません。
他には武器クラフト用の素材として日本刀の柄部分だけがアイテムとして手に入ることがあるのですが、そのアイテムの名前は「ニッポン」です。
これは名前がわけ分からない例ではないのですが、名前の付け方が適当過ぎるのでは?と感じました。
あとはギターのことをトウィング・トワァングと言っていたり、ガソリンのことをゴージュースと言っていたりします。
それ自体にはなんの問題もないのですが、ローカライズが中途半端なせいで、これが誤訳なのか、そういう呼び方をしている世界として描いているのかがはっきり分からなくなってしまっています。
サウンドが物足りない
サウンドで特に気になるのが戦闘中です。敵を斬ったり殴ったりしているときの音に爽快感がありません。
私はヘッドフォンを使っておらずモニターについているスピーカーからの音を聞いているのでヘッドフォンをするともしかしたら印象が変わるのかもしれません。
サブクエストは同じことの繰り返し
サブクエストの種類はたくさんあるのですが、やる内容はほぼ一緒です。目的地に行って目的物を見つけるだけ。もしくは簡単なパズルを解くだけ。
そして1つのサブクエ内でも同じことを何回も繰り返し行うことになります。
例えば「トウィング・トワァングを見つける」というサブクエストがあります。トウィング・トワァングとは前述した通りギターのことなのですが、これがオープンワールドのあちこちに5個置かれています。この5個をすべて見つけ簡単なパズルを解くことで「トウィング・トワァングを見つける」というサブクエをクリアすることができます。
これがさらに「ストリングプロンプを見つける」だとか「を見つける」だとかやることは一緒で探すものが変わるだけのサブクエが大量にあります。
もう少し同じことの繰り返しにならないような工夫は欲しかったかなと思います。
ただしサブクエをクリアするとアルティメットのレア度の武器クラフト用素材が手に入ることがあるためクリアして損はないかなと思います。
クリア後の要素
クリア後はニューゲーム+が追加されます。
獲得したギアやキャラクターの成長具合を引き継いだ状態で最初からプレイをすることが可能です。
光と闇でいろいろと変わるようですので1週目と違う方で進めるとまた新鮮に楽しめるかもしれません。
総評
サブクエストをすべてクリアまでやって(正確には2つほど残っていますが・・・)プレイ時間は31時間くらいでした。
妥当な時間といったところでしょうか。体感的にはもっと長く遊んでいたような気がしています。
20人ほどで作ったゲームと考えると完成度の高いオープンワールドになっていると思います。
ただ、AAAタイトルと比べるとグラフィックや音楽、ゲーム内容が劣っているのも事実であり特にローカライズ部分に関しては気になる方が多いのではないでしょうか。
ただしこれまでに洋ゲーをたくさんプレイしている方はあまり深刻に感じることはないと思います。
このゲームが気になっている方はまずローカライズのレベルを動画などで確認してから購入することをおすすめします。
実況動画をyoutubeに投稿していますのでもし動画でどんな感じか確認したい場合はご覧ください。