GROW:Song of the Evertree【PS4版】 クリア後レビュー、評価

GROW:Song of the Evertreeのメインストーリーをクリアしたのでクリア後レビュー、評価を書いていきます。
※ネタバレを含んでいるのでお気を付けください。ストーリーに関するネタバレは極力避けております。

youtubeでは動画付きでレビューを出しています。

作品概要

製品名 GROW:Song of the Evertree(グロウ・ソング・オブ・エバーツリー)
ハードPS4・XboxONE・Switch・PC
ジャンルアドベンチャー
発売日2021年11月17日
発売元505Games
CEROB(12才以上対象)
通常価格(税込)2,860円
公式サイトhttps://growsongoftheevertree.com/

良かった点

のほほんとした世界観

まず、このゲームは世界を救う物語ですが“HP(ヒットポイント)”とか、”敵”とかの概念がありません。なのでゲームオーバーもありません。
土に種を植え、水を撒き植物を育て雑草を抜いたり、瓦礫を除去したり、なににも邪魔されることなく自分のペースで進めていくことができます。
このゆったりと緊張感無く遊べるところが「たまにはこんなゲームも良いなあ」と思わされました。
世界を救わなければならないのにとっても平和なゲームです。
ただし1日が終わりに近づいて外が暗くなってくると強制的に家に戻されてしまうためそこだけは注意が必要です。

色鮮やかな世界
水やりの最中

様々なワールド

植物を育てたり、木を切ったり岩を壊したりして木材や石を採集する場所を「ワールド」と呼びます。
このワールドは主人公がエバーツリーという巨大な木の枝に「ワールドシード」を植えることで生成されます。
ワールドシードは自由に”エッセンス”を混ぜ合わせて作ることができ、どのエッセンスを混ぜ合わせるかでできるワールドシードが変わってきます。
なのでワールドシードを植えることで生成されるワールドも様々な種類があります。
ピンク色の芝のワールドや雪の積もったワールド、暗い雰囲気のワールドなど、様々な見た目になっています。
採集で手に入るアイテムも違ってくるため早く新たなワールドに行きたくなるはずです。

好きな枝にワールドシードを植えてワールドを生成する
緑の多いワールド
雪の降るワールド

エッセンス集めが楽しい

いろいろ探索しながら歩き回っているとふとエッセンスの配合が書かれたメモを見つけることがあります。
このメモ通りにエッセンスを配合してワールドシードを作ると「完璧なワールドシード」が出来上がるのですが、メモを見つけた時点では必要なエッセンスが足りず完璧なワールドシードはまだ作れません。
普通のワールドを作って植物を育てて採集してを繰り返していると、いままで1個も持っていなかったエッセンスを手に入れることができるようになります。
“メモ通りの配合を試してみたい”
私の頭の中はその思いでいっぱいだったので新しいエッセンスを手に入れた時は嬉しさが爆発しました。
これは前述の一つ目の良かった点にも大きく影響してくるところで新しいエッセンスが欲しいから早く新たなワールドに行きたくなるのです。
また、建てるのにエッセンスを必要とする建築物があるのでそこでもエッセンスは重要になってきます。

好きなエッセンスの組み合わせでワールドシードを作れる
エッセンスを完璧な配合で組み合わせると「完璧なワールドシード」ができる

不満点・気になったところ

同じことの繰り返し

ワールドに作業しに行って、終わったら帰ってきて寝て、起きて街に行くと新たな居住希望者が来ているから家を割り当てて仕事にも就かせて、またワールドに作業しに行って・・・これを繰り返しているうちにストーリーを進めるためのミッションを達成することができます。
のんびりとできるゲームですが刺激はありません。
また、ストーリーが進めば町作りをする地域がどんどん変わっていきます。牧草地、平原地域などいろいろあるのですが見た目はどの地域もほぼ一緒なので新鮮味をほとんど感じません。建てられる建物やこなさなければならないミッションも大きな違いはないため進めば進むほど同じことの繰り返しで飽きが来る可能性が高いです。

牧草地
平原地域

祠はもうちょっと凝って欲しかった

町でこなさなければならないミッションとは別にもう一つストーリーを進めるのにやるべき重要なことがあります。
それは「歌の欠片集め」です。それぞれの地域に一つずつ歌の欠片が収められている祠があり祠の中はダンジョンになっています。
このダンジョンが一つ一つ作りが違うため結構面白かったのですが内容が簡単すぎてすぐクリアできてしまいました。
のほほんとしたゲームなので全体的に難易度は易しめで作っていたのかもしれませんが仮にも世界を救う物語なのでもう少し難しい部分があってもよかったのではないかなと思います。
終盤になると単純に祠の入り口を見つけても入れないことがあり、別の入り口を探さないといけないという工夫は良かったです。

祠の入口

町作りに力を入れる意味がない

町作りと聞くとワクワクする人が多い要素だと思います。自分もそんな中の一人です。
しかしこのゲームはあまり町作りを真剣にやろうという気持ちになれませんでした
というのも時間をかけて町を作っていくメリットが特にないからです。
少し前述したようにストーリーを進めるにあたって町作りでやらなければならないミッションがあるのですが、そのミッションは特に深く考えず適当な場所に適当な建物を建てていけば達成できてしまいます。建設できるものの種類も多くありません。
お店をたくさん建てればその分手に入る「マイオラ」は増えますが、そもそもマイオラは頑張って溜めようとしなくてもすぐに余り始めるので気にする必要がありません。(※マイオラとはこの世界の通貨のようなもの)
居住している人を仕事に就かせなくても特に問題にはならないし、なんなら家がなくても問題ありません。不満を持った住民が出てくることがありますが、それを放置したからって特にゲームの進行に影響はありません。
こういったこともあり町作りが疎かになりがちです。
もう少し町作りに真剣に取り組もうと思える工夫があると良かったかなと思います。

クリア後の要素

クリア後は特になにか追加されることはありません。
「魚を何匹釣れ」とか「虫を何匹捕まえろ」などの実績解除のようなやり込み要素がいろいろあるのでのんびりとそれらを進めても良いでしょう。
実績を解除すると町に置けるアイテムが手に入ったり、「アイテムを自動回収してくれる範囲が広がる」などの自分の能力を向上させる報酬がもらえたりします。
あとは新たなワールドシードでどんなワールドができるか楽しんだり、住民のお願いを聞いたりしながらゆっくり過ごしましょう。
住民のお願いを聞くと報酬として服やら髪型やらいろんな着せ替えアイテムがもらえるのでそれでファッションを楽しんでもよいかもしれません。

総評

ストーリークリアまでは22時間くらいでした。やり込み部分は達成しておりません。
基本的にダラダラと進めていくゲームなので人と争うことや忙しいアクションゲームに疲れてしまった人が息抜きにプレイすると良さそうな気がします。
ただし前述したように全体的な難易度は低く同じことの繰り返しのためゲーマーからしたら物足りない内容だと思います。

実況動画をyoutubeに投稿していますのでもし動画でどんな感じか確認したい場合はご覧ください。